ヘアボリュームアップしたい方のシャンプー選び【洗浄力の小話】
こんにちは。
山口県山口市阿知須にある、ヘッドセラピーとパーソナルカラー診断のお店。
ヘアーセラピーサロンGABRIELです。
今回もシャンプー小話の続きをお話しましょう。
前回のダメージシャンプーの記事、お友達に面白かったとすごく褒めていただけました。
やはり、みんなシャンプーに悩んでるんですね。
今回は主にご自身の髪や頭皮の1番の悩みが〝ボリュームアップ〟したい方に向けたお話です。
それからシャンプーの役割の大部分を占める、洗浄成分についてもお話しします。
今回はちょっとマニアックですが、シャンプー選びで最重要といっても過言ではない部分です。
お時間があるときにぜひ読んでみてくださいね。
前回に引き続き
まず、大前提として。
この記事では、明確な商品名やメーカー名を出して持ち上げたり落としたりするものではない事をご理解ください。
ここでの〝良い〟シャンプーというのは、〝自分に〟良いという事です。
ですから、Aさんにとっては良いモノでもBさんにとってはそれほどではないかもしれない。という事です。
これから先に書いていることは、あなたのお悩みに向けたシャンプーのご提案の一部として参考にしてもらえると嬉しいです。
(本当に正直に書きますが、何にしても万人向けなどというモノは無く、シャンプーも実際にご自身で使って試していただくのが一番です)
次に。
説明を難しくしない、という事を気を付けています。
わたし自身、他職業の専門用語を並べられてもさっぱり分からないからです。
ですので、髪の毛の仕組みや構造などに対して科学的な根拠はたくさんあるのですが、あえてそれらには深く触れずなるべく簡単に書いていければと思います。
髪の毛について少しでも詳しく書こうとすると・・・言葉や仕組みが本当に複雑で難しくなってしまいがちです。
ですので、ここでは本当に大まかな部分だけ書いてみますね。
もし興味がわきましたら、ぜひご自身で調べて深掘りしてみてください。
ボリュームアップ
を望まれる方の髪質やお悩みに、
・ハリコシの低下
・軟毛&細毛
・毛量の減少
など、これらはパーマやカラーなどの薬剤のダメージや、主に加齢によるエイジング毛に原因があります。
毛量の減少は、次回以降の『発毛育毛』についての記事をお待ちください。
特に注目していただきたいのはふたつ。
まずひとつ目はどの髪質にも当てはまることですが、洗浄成分を優しいものにする事。
洗浄成分とは、その名前の通り頭皮や髪の毛を洗い汚れを浮かせて落とす成分の事です。
〝洗う〟というと、なんとなくしっかり洗えた方が良い。そんなイメージありませんか?
よくある謳い文句で「皮脂汚れをしっかりと落とす」など聞いたことや、思い浮かぶフレーズがありますよね。
じゃあ、まず皮脂ってなんなのか。何のためにあるのか軽くお話ししましょう。
皮脂って悪いものじゃないんです。
皮脂は毛穴から分泌され、皮膚の表面に膜を張って、乾燥や紫外線、ウィルスなどの外部の刺激から皮膚を守るためのもの。
つまり皮脂は肌のバリア機能なんです。
それが食生活やホルモンバランス、外部刺激によって頭皮環境の悪化を引き起こし、過剰分泌されるとニオイだったり抜け毛や脱毛などの悪い害をもたらしますが、皮脂自体はわたしたちにとって必要なものです。
もし皮脂が正常に分泌されなければ、肌や頭皮のバリア機能は無くなり、常に外部からの刺激によってわたしたちの体は大ダメージを受けることになります。
そうです。
皮脂など、わたしたちの体を作っている成分を過剰にしっかり洗い流してしまうのはあまりおすすめいたしません。
例えばあなたの手元に高級なカシミヤのセーターがあったとします。ふかふかでふわふわです。
それを汚れがしっかり落ちる強い洗濯洗剤でゴウンゴウン力強く洗濯機で洗ったら・・・繊維や生地はどうなるでしょうか。
または、あなたはそうやって柔らかく繊細なものを、荒っぽく扱ったりしますか?
髪や頭皮も私たちの体の一部で、繊細で弱いものなんです。加齢やパーマやカラーの薬剤で傷んだ髪や頭皮ならなおさらのこと。
どうでしょう。
洗浄力について、少しでもイメージできたり、興味を持ってもらえましたか?
では次、実際にシャンプーに使われている洗浄成分にはどんなものがあるのかのお話しになります。
一般的にシャンプーに使われている洗浄成分には次のようなものがあります。
画像を見てもらった通り、洗浄力が強いと同じように頭皮への刺激が強いです。
この画像でどうしても目に付くのが、一番洗浄力が強く刺激が強い高級アルコール系のシャンプー。
その利点は、
・洗浄力が強いのでワックスなどのスタイリング剤をしっかり落とせる
・皮脂や汗をよく落とす
などが挙げられると思います。
反面、やはり洗浄力や刺激が強いので、ダメージ毛はもちろんエイジング毛などの繊細な髪と頭皮には適しているとは言い難いです。
しかしこの洗浄成分は泡立ちが良く、安価であることからたくさんのシャンプーに使用されている洗浄成分です。
さて。
そもそもシャンプーに含まれている成分をどこで見るのか知っていますか?
シャンプーの容器の裏側を見てください。
こういった具合に、必ず全成分の表示があります。
一番上から『水』と書いてあって、その次に書かれている項目が洗浄成分です。
この画像だと『コカミドプロピルベタイン(ベタイン系)』『ラウロイルメチルアラニンna(アミノ酸系)』『ココイルグルタミン酸TEA(アミノ酸系)』これら3つが主な洗浄成分となっています。
ちなみにこの書かれている成分の順番は、含まれている成分の多さ順です。
さぁ。
今あなたが使っているシャンプーの洗浄成分はなんでしょうか?
気になった方、ぜひ今シャンプーの容器を見てください。
各洗浄成分の代表的なものを挙げておきますね。
【高級アルコール系】
・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
・ラウレス塩酸アンモニウム
・ラウリル硫酸塩
【オレフィン系】
・オレフィン(C14-C16)スルホン酸Na
【石けん系】
・カリ石ケン素地
・石ケン素地
【アミノ酸系】
・ココイルグルタミン酸Na
・ラウロイルグルタミン酸Na
・ココイルメチルアラニンNa
・ラウロイルメチルアラニンNa
・ココイルグリシンK
【タウリン系】
・ココイルメチルタウリンNa
・ラウロイルメチルタウリンNa
・ココイルメチルタウリンタウリンNa
【ベタイン系】
・コカミドプロピルベタイン
・ラウラミドプロピルベタイン
・ココアンホ酢酸Na
※これらはほんの一例ですのでご参考までに。
・・・どうでしたか?
スマホでその成分の名前を調べると、さらに詳しく特徴を知れますよ。
興味のある方はぜひ調べてみてください。
洗浄成分や補修成分をいくつも混ぜて、刺激の調整をしている場合もありますがそれを言い始めると終わらなくなってしまいますので、ここではこの範囲のお話しに留めておきましょう。
もし、今あなたが使っているシャンプーの洗浄成分が、自分の髪や頭皮にとって負担になっているかもしれないと感じた場合。
それはシャンプーを変える良いきっかけです。
きちんと今の自分に合ったものを選んであげましょう。
もうひとつ、これは前回のダメージシャンプーの時のお話しと被りますが、シリコンシャンプーとノンシリコンシャンプーの場合。
ノンシリコンの方がふわっと軽い仕上がりになる特徴があります。
〈シリコンシャンプー〉
・ドライヤーなどの熱から守る
・髪の指通りを良くし、光沢が出る
・髪の摩擦を減らす
・髪がまとまりやすくなる
〈ノンシリコンシャンプー〉
・髪の毛がサラサラとナチュラルな質感になる
・洗い上がりがさっぱりしやすい
・髪がふわっと軽い仕上がり
シリコンシャンプーかノンシリコンシャンプーを選ぶかも、シャンプーを選びのひとつの参考にしてみてくださいね。
今回は随分と長くなってしまいました。
少し難しい言葉が並びましたが、気になった方は今自分が使っているシャンプーを見直してみてください。
シャンプーの見直しが、髪や頭皮の改善につながる第一歩になるかもしれません。
次回は逆にボリュームダウンのシャンプー選びについてお話したいと思います。
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